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そして、これと全く同じ活気が、あの燃え残りの蝋燭の発する佗びしい、だが、ゆらめくやうな活気が今夜の法事で主人役をつとめている神原直造にもあつた。
「いや、どうぞ構はんで下さい」
と云ったそうだ。
「なに、切れてるつて?」
「さうだ、君はあの時の射撃大会に出たさうだね」
「え」
徳次は、両手に海苔まきとゴマをまぶした握飯と二つとも慾ばつて持ち、紙の袖をいやといふほどたくし上げ、冠をどこかへ脱ぎすてたので、いがくり頭ときよろりとした眼とを何かむき出した風に目立たせながら、足を踏んばつて云つた。
川では鮎漁がはじまつていた。
「それをよこしたまへ。二足なんていらんよ」
「相手は誰です?こゝの御隠居ですかい」
「徳さん、君は草履ばきぢやないか」
今泉は一寸いやな顔になりかけたが、
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